【技術士1次】さっさと終わらせようぜ

試験日。3連資格の最終日ということもあって、かなりだるい。天気も悪いし。というか寒いですね。初夏から初秋にかけて家の中ではひたすら半裸で過ごしてきたAWAZA氏ですが、最近ようやく衣服を纏うようになりました。秋ですねえ。でも素肌に直接フリースを着るのはどうかと思うぞ。僕も今日は久々に長袖を着てみました。
試験会場は早稲田。晴れてたら自転車で行くところなんですが、雨なので、なんとなくバスで行ってみました。いや、千代田線から大手町で東西線に乗り換えるのはめんどくさいんですよ。東大前から南北線飯田橋経由っていう手もあるんですが、まあたまにはバスでね。
っつうか早稲田に着いてみると、予想以上の人、人、人! しかも男ばっか! 傘が多いことも手伝ってかなりうざい。普通に電車で来てたら、駅とかでかなり不快な思いをしていたに違いない。何人くらい受けてたんだろ。【税理士】試験くらいの人口密度だったんじゃないかと思うんですけど、技術士ってけっこう人気が高いんですね。まあ理工系の資格って、ほかにパッとしたのがないからかな。
試験は、「I.基礎科目」「II.適性科目」「III.共通科目」「IV.専門科目」の4科目から成りますが、高校〜大学教養レベルくらいの物理とか化学とかの知識を問われる「III.共通科目」*1は大学の理工系の学士を持っていれば免除となるので、申請して免除にしてもらいました。
で、試験の順番は「III」→「II」→「IV」→「I」という変な順番で行われるので、1科目めを受けなくてもいい僕は11時くらいに重役出勤。というか僕の受けた教室の人らは、みんな共通科目が免除された人らだったみたいですけどね。「IV.専門科目」で選択できる技術部門は、建設とか電気とかいうメジャーなものから、森林とか繊維とかいうマイナーなものまでいろいろあるんですが、僕の受けた「経営工学」部門はどうやら後者に該当するらしく*2、100人くらい入る教室に森林部門の人らと応用理学部門の人らと合同で入ることになっていたようです。まあ、別にどうでもいいが。
「II.適性科目」。技術士の倫理とかに関わる五択問題15問、60分。いやこんなん楽勝に決まってるんですけど。若干法律に関する問題とか、センター試験の国語っぽい問題も出ますが、基本的に普通に人間の心を持っている人なら自己の良心に基づいて満点近くとれる問題だと思いますよ。いやこれは明らかにダメだろという選択肢がかなりバレバレだしね。しかも合格基準は正答率50%というなめた水準だし(平成16年度試験の基準。以下、他の科目についても当該年度の基準である)。これで落ちる奴の顔が見てみたい。…という感じの楽勝な試験で、30分もかからずに全部解けたんですけど、この科目、途中退出が禁止されてて、残り時間非常に暇でした。はぁー。何なんだ。
で試験終わって答案回収するとき、試験官が机を廻って答案を回収するのではなくって、試験室前方の教卓に置いてある「回収箱」に答案を受験生各自が投函しに行くという変な方式をとっていました。7月に受けた【情報セキュリティ検定】もこんな感じでしたが、こんなふうに受験者がガヤガヤしてる状態で答案回収を行うっていうのは、…別の言い方をすれば、回収作業が全部終わる前に受験者を自由にしてしまうっていうのは、不正行為の温床になるだけなので、あまりよくないというかやるべきではないと思うんですけどね。普通に試験官が廻って集めればいいじゃん、それくらいやろうよ。なんでわざわざこんな変な形式をとってるんだ? 国家試験だろ? 日本人は真面目だからいいけど、こんなん海外とかでやったら絶対不正をやられると思うぞ。
試験終了後即行で退出し、北門から少し坂を下ったところにあるモスバーガーへ急ぐ。受験者数が半端なく多いので、もたもたしてたら周辺の飲食店はあっという間に蹂躙し尽くされてしまうと予測したので。果たして、僕が注文を住ませた直後くらいから続々と技術士試験の受験者とおぼしき集団が押し寄せてきて、店の外にまで余裕ではみ出すくらいの行列ができてしまっていました。いやあ危ないところだった。見たかボケー。伊達に資格マニアやってませんからね。早稲田はもうなんだかんだで10回以上は試験受けに来てるはずなので、もはや試験当日の身の振り方は心得たものです。まったり午後の勉強をちょっとだけして、あとは小説を読んで過ごす。
「IV.専門科目」。まあ「経営工学」ってことで、そう楽勝という程度でもないくらいの問題が出ます。【経営学検定中級】よりは難しいくらいかな。いや難しいというか、範囲がけっこう広いのかもね。というかさすがに技術士試験なだけあって、負け犬とかマトリックス組織とかマズローとかいうぬるい知識問題よりは、工業的な生産管理の問題とか、数理統計的な問題とかが前面に出てきてるような感じですね。しかし、いかんせん【国I】の教養問題みたいな感じで「35問出題25問選択」なのでやっぱり楽勝。うーん、甘いなあ。しかも合格基準は、「得点40%以上、かつ基礎科目と専門科目の合計で得点50%」。4割ってあんた。どうなんよ。あ、でも間違えて26問以上解いてしまった場合は、容赦なく失格になってしまうらしいので、マークミスにはくれぐれも注意という感じかも知れません。とりあえず一通り解いて、その中でも自信のある設問の上位25問を選ぶという作業に没頭、ここまでで60分くらいかな。この試験の試験時間は120分で、60分経過後から途中退出可能なんですが、途中退出する奴は試験問題を持って帰れませんという不快な条項が設けられていたので60分間不貞寝してました。だるい。
「I.基礎科目」。基礎とかついてますがこれはちょっと一言では説明しがたい微妙な科目で、問題が「1群 設計・計画」「2群 情報・論理」「3群 解析」「4群 材料・化学・バイオ」「5群 技術連関」の5群に分かれていて、それぞれの群で6〜7問ずつ出題される問題からそれぞれ3問ずつを選択し、計15問答えよという感じ。何なんだ。群の設け方もよく分からん。問題の内容もなんというのか、自然科学と教養と知能テストが適度にブレンドされたような感じ。何と言ったら良いのか。まあ問題の内容に関しては、知らないと全く解けない知識問題とかあったりしてそう楽勝というわけでもないんですが、いかんせん専門科目と同様、問題を選択できるし、合格基準も「得点40%以上、かつ基礎科目と専門科目の合計で得点50%」なので…まあ、楽勝と言って差し支えない範囲でしょう。この科目も試験時間60分で、途中退出できないので少々だるかった。
試験終了後…このまま早稲田駅へ行くと絶対うざいという確信があったので、帰りもバスで帰りました。時間はかかるけど、乗り換えとかしなくていいし楽ちん。お疲れさまでした。
あぁ、この3連休は疲れたなあ。さすがに3日連続資格試験はきつかった。初めてじゃないけど。来週の【セキュアド】はあまり勉強する気もないので、まったりいこう。その次の【行政書士】はちょっと問題だけど…。
とりあえず、技術士試験の正答は10/17に発表されるらしい。

*1:ちなみにこの共通科目、数学・物理・化学・生物・地学の5科目から2科目を選択するんですが、「選択する2科目の各々について、得点がその科目の平均点以上であること」という相対的な合格基準が設定されており非常に独特。ただしこれは平成16年度試験の合格基準なので、今後変わる可能性は否定できない

*2:というか技術士試験に経営工学なんて文系的な受験区分があるという事実を知っている人自体少ないんだろうな。そして、それを知っている人でも、わざわざ技術士資格を取得しようというインセンティヴは、よっぽどのことがない限り働かないだろう