【中小企業診断士2次口述】サラリーマンのコスプレ in リバティタワー

試験日。最近は幸か不幸か早寝早起きのループに入ってきてるんで、8時くらいに起きた。でも集合時間は14時くらいなので、けっこう暇。マンガを読んだりウェブをいろいろ見たりと緊張感を高めない程度にまったり時間を潰す。
診断士の2次口述試験は、2次筆記試験で出された具体的な事例問題を踏まえて、診断士としての立場からコンサルティングを行うという出題形式の試験です。面接時間は10分で、筆記試験の事例企業についての「この会社は○○しようとしてますが、これについてどうアドバイスしますか?」という感じの質問を4〜5問ほど試験官が次々と繰り出してきます。ということで最低でも筆記試験で出題された各事例に関してはしっかりと読み込んでおかなくてはなりません。筆記試験については10月9日の日記「穏やかじゃないな - PILSQAR」を参照してくんろ。
試験会場は明治大学リバティタワー。久々にスーツをビシッとキメて単身乗り込む。口述試験は当然筆記試験と違って一人一人行うので、一番早い受験者は10時くらいからやってるらしいんですが、僕の「14時24分」というクールはかなり遅いほうだったんじゃないだろうか。この順番は2次筆記試験の受験番号の若いもん順になってるんだと思われますが、もっと言うとこれたぶんイコール申込受付順なんで、もっと早く申し込んでおけばさっさと試験終わってさっさと解放されたのになあと思ったり思わなかったり。まあよいわ。
エレベータで15階にのぼり、受付を済ませて受験者控え室へ。スーツ着た人いっぱい。40人くらいの受験者が待機してましたが、女の人が全く居なくて男ばっか。去年の合格者の男女比率は9:1くらいだったらしいんですが、東大の男女比よりひどいんじゃないだろうか。あとちょっと思ったのが、筆記試験より全体的に若い層が多かったんじゃないかなあと。20〜30代くらいと思われる人が大部分で、50代くらいの年輩の方はあまりいなかったような印象。まあただ単に、僕みたいに受験申し込みをギリギリに済ますような奴は若い層の男に多いというだけのことかもしれませんが。というか、髪が明らかに茶色い人が2〜3人くらい居た。えぇ〜そんな。いいのか?大丈夫なのか?…でも、僕ほど前髪と横髪が長い人は居なかったなあ。
…などとやきもきしている間に係員の方が呼びに来て、上の階まで案内されます。「今あなたの前の受験者の方が試験してますから、もうしばらくここの椅子に座って待っていて下さい」はーい。待っていた時間は5分くらいだったと思いますが、やはり長く感じましたね。…というほど緊張してたわけでもありませんけど。確かに心拍数は上がってたような気もしますが、身体はリラックスしてるし思考も落ち着いているし。就職活動の頃に比べれば全然落ち着いていて、いわゆる「適度な緊張感」というやつだったと思います。
でついに呼ばれて、試験室へ…。ノックして入って一礼して荷物置いて椅子座って受験番号氏名生年月日を元気良く言って、試験開始。面接官3対こっち1。以下概要。若干緊張していて覚えてない部分もありますが覚えてる範囲で。
第1問:C社(事例IIIの企業)に関して。ロット生産について、ロット数を多くした場合と少なくした場合の特徴。
→そりゃやっぱロット数を大きくすると倉庫費とか在庫費用がかかるようになりますけど、その分一気に注文が入った場合に対応しやすいってことじゃネースカ!? 少なくした場合はその逆。
第2問:同じくC社に関して。C社はISO9001を取得しようとしているが、そうではなくてISO14001を取得した方がよいのではという意見もある。なぜか。
→9001は品質管理で、14001は環境にも配慮した仕組みということですよねえ。昨今の環境ブームを背景として、14001のほうが環境に優しい企業ということでイメージアップが図れるっつうことじゃないかと思。い。ま。す。
第3問:D社(事例IVの企業)に関して。質問の前半部はあまり覚えてない…。なんか利益を上げるためにはどうするかとかそんな感じの出題だったと思う。
→利益を上げるってことは大まかにいうと「I.売上を増やすこと」「II.費用を削減すること」っす。つまるところ。なのでIの観点からは、設問にもあるように設備投資をして商品の付加価値を高めるってことが考えられます。IIの観点からは、設備費や人件費を見直すとか…。
第4問:同じくD社。仕入先が1社しかないことのデメリットは。対応策は。
1社しかないってことは相手の言いなりになってしまうおそれが高いので価格が安定しないってことっすかねェ。仕入先数が多いとリスク分散できるんじゃないでしょうか。で対応策としては上述のように仕入先数を増やすとか、デリバティブというか先物取引を導入して、現時点で将来の取引価格を確定してしまうとか…。(編注:たぶん先渡取引といったほうが正確か)
第5問:同じくD社。この事例で扱っているのは設備投資をして製品価値を高めて販売先に今までより高く売りつけることによって利益を高めようという設備投資計画だが、ではもし販売先が価格の値上げを拒否した場合はどうなるか。
→えっ…?(ここで少々詰まる)えーっと…価格据置で売上高が変わらないのであれば、投資が回収できない可能性があって…マイナスになってしまうので設備投資は否っていうことになるのかなあ…。
としどろもどろになりはじめたところで終了。うーむ。あとになって思うと、第5問に関しては、「まァー確かに設備投資をしたのに売上が上がらないってのは一見、意味ないんではって感じがしますけど、それでも設備投資によって水道光熱費とか運搬料が下がったりっていう側面もあるんで、売上に変化がないからって設備投資が全く無意味ってわけじゃないってことで、そのへんも考慮した総合的な分析が必要なんじゃないでしょうか」とでも答えておけばよかったんだろうか。
全事例4つのうちから2つ出題されるんですが、事例IIIとIVが選ばれたことに関しては…まあ僕としては事例IIが一番分かりやすい話じゃないかなあと思ってたんでIIならうまくやれるかもと思ってたんですが、まあ結果的にIIIとかIV関連でもそう大したことは聞かれなかったのでまあ良かったんじゃないかと。昨日買ったLECの想定問答集については…まあ、遠からず近からずという感じか。なんとなく関連はしてるけど、そのものズバリが出たということはなかったかな。
つうかまあ全体的にハキハキと喋れていたとは思うんで、コミュニケーション能力的に不適格という印象は少なくとも持たれなかったと思うんですが。というか、なんかねえ、こっちが発言しても試験官の方は特に反応もなく、すぐ「じゃあ次行きましょう」って感じになるし、質問自体も特にひねりのない問題が多いので、「こんな答えでいいんかなあ、なんか当たり前のことを言ってるだけのような気がするけど」みたいな、まとめるとなんか感触っつうか手応えがない感じで微妙な後味でした。まああまり難しいことを聞かれてもそれはそれで困るけど。
ということでたぶん及第点はもらえていると思うが…あえて言えば懸念は、髪かな。合格発表は12/21。僕が幸福なクリスマスを迎えられるかどうかは、この試験の結果にかかっている。などということはない。でもこれで落ちてたらへこむなあ。口述の合格率は極めて高いっつうかほぼ全員通ってますからね。去年も700人くらい中落ちたのは2人だけらしいですけど、それって単に病気とかで試験を受けられなかったとかそういうことじゃないンスカ?違う?